田人馬についてabout
Japanese TerroirSAKE
日本の原風景を世界へ届けられる
唯一無二の酒
_Prologue
2020・春。途絶えつつある馬搬・馬耕の技術を継承する数少ない馬方・岩間敬氏を中心に、新潟県津南町で“馬耕”による日本酒作りが始まりました。馬が人とともに田畑を耕し、その土地の草を食み、馬糞は肥料となって田んぼに還る。田・人・馬が三位一体となって育てた無農薬の酒造好適米「五百万石」を使用し、日本の原風景の素晴らしさと伝統文化を世界へ届けられる唯一無二の日本酒が、「田人馬」です。
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田人馬の酒米は山の上の圃場で作られます。野に 山に自然が溢れ、美しく段をなす棚田は標高600mに位置し、苗場山から流れる最も上流の澄んだ山水が注がれます。その土地の草を食んだ馬が “田んぼ”を耕し、馬糞が堆肥となって土地を育む。ワインの世界では、地の味を最大限に活かす土壌を「テロワール」と呼びますが、山水の恵みをたっぷりと受け、馬耕を繰り返すことで土本来の味わいを蓄えた土壌は、まさに日本が世界に誇る“ジャパニーズ・テロワール”と呼べるのです。
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国内最後の馬方の1人として、途絶えつつある馬搬・馬耕の技術を継承する岩間敬氏。新潟県津南町では、氏のもとで技術指導を受けたメンバー数名とともに馬耕による稲作を行なっています。機械に頼らず、自然を壊さず、人と馬とが共生するために、生かし、活かされる、古くて新しい技術。かけられた時間と手技は、すべて味わいに直結します。
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地の恵みを食べて育った馬の証でもある、美しい毛並みと力強い脚。「田人馬」のボトルには、馬方・岩間敬と棚田で働く馬を描いた絵馬を転写しています。元来、神社で描かれる絵馬は五穀豊穣を祈って白馬と黒馬を奉納したとされ、白馬は祈晴、黒馬は祈雨を意味します。